人間関係だけではない、看護師にストレスがかかる瞬間

「看護師は人間関係のストレスが大変そう」という意見を耳にします。確かに、看護師の離職理由ランキングの上位に、「人間関係によるストレス」がランクインしているため、合わない人のいる職場に配属になってしまった場合のストレスは相当なものでしょう。しかし、看護師のストレスは職場の人間関係だけではありません。他にも様々な理由から、ストレスを感じてしまうことがあるようです。

人間関係以外のストレスとして多く挙げられるのが「無力感」です。医療も万全ではありませんから、時に、患者さんが亡くなってしまうこともあります。その際に「もっと○○ができたのでは…」「本当にあのケアでよかったの?」と考えてしまい、うつ状態になってしまう看護師もいます。責任感が強い看護師や、その患者と仲が良かった看護師ほど、このストレスを強く受けてしまいます。

他にも無視できないのが、「肉体的な疲労が原因のストレス」です。適度な疲労は眠りを深くし、心身を休める手助けをします。しかし過剰な疲れは翌日まで残ってしまうことがあります。看護師は、些細なミスが患者の命を左右することもある職業ですから、仕事中の緊張感も高い傾向があります。うまく体が動かない、肩こりなどの痛みがあるなどの状態が続くと、それもストレスとなります。

看護師といえば人間関係が大変そう、というイメージがありますが、別の部分でもストレスを感じるものです。ストレスと上手に向き合っていくことも、看護師の仕事の1つと言えそうですね。