「看護師は3K職」というのは本当?

結婚相手に求める条件として「3高(高身長、高収入、高学歴)」「3低(低姿勢、低依存、低リスク)」などの「3○」という表現がよく使われます。今は「3K(価値観が合う、金銭感覚が合う、雇用形態が安定している)」が主流のようです。ただこの3K、仕事選びで使われるときには「きつい」「汚い」「危険」とかなりネガティブな意味合いになってしまいます。いわゆるブルーワーカーが就いている職業のことを3K職という訳ですが、中でも代表格とされているのが看護師。ドラマなどではキラキラと仕事に打ち込んでいる様子が描かれていますが、現実はなかなか大変なようです。

看護師は患者の命に携わる仕事。それだけに、ささいな仕事1つとってもミスは許されません。絶対にミスをしてはいけないというプレッシャーを常に抱えた状態で働き続けていると、どうしてもメンタルに負荷がかかってきます。それに加え、入院施設のある病院だと24時間体制で勤務することになります。日勤と夜勤の2交代制、もしくは間に準夜勤をはさんだ3交代制をとっているのですが、これもシフトによって勤務時間帯が決められます。生活リズムが狂うとメンタルだけではなく身体にも影響が出て、仕方なく辞めてしまう…という人も多いようです。人の命を扱うにはそれだけの覚悟が必要ということでしょう。

心身ともに大変なことが多いため、看護師は常に人手不足の状態が続いています。少子化によって新しく看護師になる人も減っており、どの病院でも人員確保が重要なテーマになっているようです。実際、3K職から脱却するために働きやすい環境を整えている病院も増えてきました。看護師に特化した求人サイト「スーパーナース」でも、条件のよさを売りにしている病院が多く見られます。看護師は、転職市場においてかなり需要の高い職業。今の環境がきついのであれば、そこにしがみつかなくても新たな環境に飛び込むチャンスが十分にあります。看護師そのものを辞めてしまう決断をする前に、まずは環境を変えることを考えてみてはいかがでしょうか。