作業療法士とはケガや病気などで日常生活に支障のある人に対して、医師の指示のもと手芸や工作、家事などの作業を通じて応用動作と社会適応のための能力回復のためのリハビリを行う専門家で、精神障害で社会への適応能力が欠如している人も支援の対象に含まれます。
また、作業内容も箸の上げ下ろしをはじめとする食事や入浴など基本的なものから就労訓練に関わるものまで支援する範囲が広く、時にはその人にあった道具を紹介しながら少しでも自分でできることを増やしていきます。この職種が必要とされる場所も病院だけでなく、福祉施設や就労施設など多岐に渡り、医療と福祉両方の分野で必要とされるやりがいのある仕事です。レクリエーションなど生きがいの活動にも携わっています。
近年では高齢化に伴い、認知症患者も増加しており、認知症に対するリハビリもこの職種の担う役割として大きくなっています。それだけでなく、在宅で医療を行う人が増えれば、家で行えることや行わなければならないことについても支援していく必要があります。今後ますますこの職種が社会的に必要になってきます。医療の分野でも福祉の分野でも今や関連する他職種と共同で支援を進めていく世の中です。この職種についても同じことが言えます。